築42年の中層マンションが生まれ変わる-猫と暮らす明るい空間へのリノベーション-

東京下町の風景とスカイツリーを望む墨田区八広。築42年を経た中層マンションの一室が、光あふれる快適な住まいへと姿を変えようとしています。今回は、解体工事の様子と、これから実現する新しい住まいについてご紹介します。

眺望と広さを誇る物件

墨田区八広にたたずむ10階建ての中層マンション。77㎡の専有面積に加え、32㎡という贅沢なバルコニーを有するこの物件は、南側に広がる下町の街並みとスカイツリーを望む、絶好のロケーションを誇ります。

広いバルコニー
解体前:リビング

解体でみえてきた可能性

当初の3LDKは、複数の小部屋に分かれており、躯体の梁が空間を特徴づけていました。

12月下旬から始まった解体工事では、南面からたっぷりと差し込む光を存分に活かすため、内部の壁や床、天井をすべて撤去。ただし、外壁面は新しい壁を重ねる計画のため、コスト削減を考慮して残しています。

また、部屋の中心に電気温水器室が設置されている点も特徴的でした。これは、築年数の経ったマンションでよく見られます。

この電気温水器室の位置はマンションの規定により変更できないため、新しいプランで上手に収納していく必要がありました。

解体後:リビング

これから実現する新しい住空間

新しい間取りでは、分断されていた空間を一室に統合し、開放的な空間を作り上げる予定です。お施主様は猫と暮らしているため、以下のような点をおさえながら、猫も人も快適に暮らせる住環境を整えていきます。

バルコニーに向かって傾斜した木製の勾配天井を設置し、空間にアクセントを生み出します。

猫との暮らしを考えた専用の動線(キャットウォーク、猫トンネル)やニッチ棚の設置します。

南面の窓枠を額縁のようにデザインし、猫の居場所としても機能する光あふれる空間を作り出します。また、窓枠周りは正面からは白壁として見え、斜めからは木質感が感じられる繊細なデザインを採用予定です。

2月初旬から本格的な施工が開始され、5月末の完成を目指して工事が進められています。光と風、そして猫との暮らしを考えた、新しい住まいの誕生にご期待ください。