現在、KITIスタッフの高齢のご両親が安心して暮らせる住まいをつくるためのリノベーションを進めています。広さや間取りの工夫、バリアフリー設計、そして快適な生活を支える照明や収納。住まいのリノベーションは、単なる改修ではなく新たな暮らしの可能性を広げます。
バリアフリーリノベーション計画

今回のリノベーション計画では、現在、70㎡のL字型の間取りを持つマンションの3部屋を一つにし、バリアフリー対応の住まいを作り出します。
特に、80歳近いご両親の現在と未来の生活を考慮して、車椅子を利用しても快適に移動できる動線の確保が重要なポイントです。
また、照明デザインや収納計画についても、特注の照明器具や収納スペースを設計し、ご両親の生活スタイルに合わせた空間づくりを進めています。
間取りと設計の工夫

改修前のマンションは、それぞれ独立した3つの部屋に分かれていましたが、2ヶ所の壁を取り払い一体化することで、総面積70平米の広々としたリビング・ダイニングスペースを確保しました。
長方形に近いL字型の間取りを活かしてキッチンを中心に配置することで、動線の効率化を図っています。
建物の構造は鉄骨造で、柱と梁が主要な支持部材となっているため、壁を取り除いても構造上の問題はありません。RCのように構造壁である必要もなく、ブロック壁でもないため、スムーズに工事を進めることができました。
ご両親が高齢であることから、将来的に車椅子を使用する可能性も考慮して十分な通路幅を確保する工夫も行っています。
照明と収納の設計
照明計画においては、空間の広がりを意識したデザインを採用。壁面にワイヤーで吊るして設置する計画で、照明器具本体は細いチューブ状のものを別途購入し、鉄工所で加工した特注の枠に組み込む予定です。電気配線は壁面に収め、露出させない工夫をしています。
また収納計画については、生活感をできるだけ隠せるよう配慮しました。お母様の部屋からトイレまでの距離を近づけ、900ミリ程度の幅でリビングまで移動できるよう動線を確保しています。
今回のリノベーション計画はご両親の暮らしやすさを最優先に考えたものであり、バリアフリーや生活動線の工夫などが多くあります。今後もこのブログでリノベーションの経過をご紹介する予定です。