”KITI”の学び:動画撮影の基礎と実践講座(前編)

KITIでは2024年5月からインスタグラムでの情報発信を行っています。

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投稿では、これまで手掛けた竣工物件の完成写真を中心に、工事過程やディテールへのこだわり解説などを織り交ぜています。

投稿に使う写真の撮影と編集は、社内スタッフの担当です。今まで試行錯誤しながらさまざまなコンテンツを投稿してきましたが、なかなか思うような反響が得られずに悩んでいました。

そんな中、ホームページ制作でお世話になっている株式会社ハイファイブさんから、動画撮影と編集のレクチャーのお声がけをいただきました。今回は、その貴重な学びの機会をご紹介します。

動画撮影の設定を学ぶ

私たちは仕事でもプライベートでも街並みや建築物などをよく撮影しているため(このことを建築人(けんちくんちゅう)と読んでいます)、カメラの基本的な設定には慣れていると思っていました。

しかし、動画撮影となると話は別のよう。そのため、今回の講座では編集を前提とした細かな設定の数々を教えていただくことにしました。

まず教えてもらったのが動画撮影の基本設定です。

・記録設定:30P 100W
・記録方式:4K
・ピクチャプロファイルとログ撮影
・ホワイトバランス:その日の天候や場所ごとに変わるため、自動と手動で決め方を社内統一する

など、動画編集の経験がほぼない私たちにとっては初めて知るような設定をひとつひとつ教えていただきました。

シャッター速度で「チカチカ」の悩みが消えた

いろいろな設定について学んだ中でも特になるほど!と思ったのが、シャッター速度の決め方です。

このブログをご覧になっている方の中にも、室内を動画で撮影した際に照明がなぜかチカチカと点滅したように写ってしまったという経験、お持ちではないでしょうか。

私たち建築事務所のスタッフにとって、インテリアの撮影は日常的に発生するため、動画撮影で照明が点滅して写ってしまうことに悩んでいました。

この現象は専門用語で「フリッカー現象」と呼ばれ、照明の周波数とカメラのシャッター速度の関係で起こるそうです。

つまり、人には見えない照明の点滅の周波数(交流電源の周波数)よりもシャッター速度が速い場合、カメラのレンズが照明が光っていない瞬間をとらえてしまい、それが動画の中に紛れることで点滅したようになるのだそうです。

このフリッカー現象を解決するのは簡単で、レンズのシャッター速度を照明の周波数よりも遅くしておけば良いとのこと。例えばフレームレート30pの場合は、1/100のシャッター速度にしておくのが無難だと教えていただきました。

ここでさらに豆知識が。関東と関西では電源周波数が異なるため(関東50Hz、関西60Hz)、普段関東で活動している場合で関西に移動するときにはシャッター速度設定を変える必要があるのだそうです。
次はいよいよカメラを使った実践タイム!その様子は後編のブログでご紹介します。