既存の価値に付加する賃貸②

「C apartment」の改修する前は和室二つで、水回りも3点ユニットの賃貸住宅であった。
一人暮らしでは困らない間取りではあるが、和室で床が畳だと家具のレイアウトがしづらく、3点ユニットはメンテナンス性が悪いことから、現代では重要が無くなってしまった。

その為、水回りの浴室と洗面、トイレは分けるように計画し、独立したレイアウトとした、
天井高を低くしないように水回りはまとめて配置して、床を上げないように配慮も行った。
各部屋で換気ができるようにして、メンテナンス性を上げることで、入退去の時にもコストの掛からない設えとした。

コロナ禍でリモートワークが世界的に増え、生活環境を分けることが求められている中で、
寝室とLDKは分けて、ワークスペースも寝室の一角に計画した。
また、生活感をなるべく無くすように収納の量を増やして、WICを新たに計画した。
日用品や趣味の道具をLDKに溢れ出さないように、生活環境を崩さないようにもしている。

「C apartment」は既存の窓を変えずに各部屋を分節して、水回りを集約してレイアウトすることで、改修費用を抑えながら、改修する事が出来た。