KITIのマンションリノベーション「猫が外を眺める家」が完成しました

東京都内にある70平方メートルのマンションをリフォームしました。ご夫婦と2匹の猫が共に快適に暮らせる住まいを目指したリフォーム計画をご紹介します。

開放的なリビングダイニングの実現

リフォーム前は南向きの3つの窓に面してそれぞれ個室が配置された間取りでした。

リフォームでは壁を取り払い、3つの窓全てを活かした開放的なリビングダイニング空間を作り出すことに。

猫たちがどこの窓からでも外を眺められるようになっています。

キッチンを中心とした空間づくり

東西に広がるリビングダイニングの中央には、幅2.7mの大きなカウンターキッチンを設置。

まるでDJブースのように、キッチンからLDK全体を見渡すことができます。キッチンの隣には化粧台を並べて設け、ソファの後ろにはワークテーブルを腰の高さに揃えて配置しました。

家具や建具には、柔らかく軽いのが特徴で、木の温かみのあるラワン合板を使用しています。

遊び心のある素材使い

リビングの出入り口の建具には透明ガラスではなく、オレンジ色のビニール素材を使用しています。通常工場の防虫カーテンとして使われる素材を、建具の枠に網戸のように取り付けました。

日中は窓からの光がオレンジ色に染まり、廊下全体を暖かな雰囲気に包む演出効果が生まれます。

使いやすい動線計画

今回のリフォームプランでは、洗面室やウォークインクローゼットは通り抜けができるように設計しました。

また、キッチン・トイレ・洗面台を中心に、お部屋全体をぐるっと一周できる動線を確保。これは日常生活の利便性を向上するだけでなく、猫たちの遊び場としても活躍しています。

猫への特別な配慮

天井近くの梁には猫専用の通路(キャットウォーク)を設置しました。ワークカウンターと化粧台の近くには、猫が上り下りできる棚段も用意しています。

キャットウォークには半透明のアクリル板を使用し、下から歩く猫の肉球を見上げる楽しみも味わえます。

快適な猫トイレの工夫

猫のトイレはよくリビングの床に置かれることが多いですが、この住まいでは廊下収納の下に設置。

また、人とは別に猫専用の出入り口を設けることで、臭いの問題を解決しています。

70㎡という空間で実現した、猫と人が双方に心地よく暮らせるリフォームプロジェクト。南面の3つの窓を活かした開放的なLDKを中心に、DJブースのようなキッチン、オレンジ色の光が差し込む建具、そして猫のためのキャットウォークなど、使いやすさと遊び心を持たせた工夫をしました。

リノベーション後のマンションでご夫婦と猫たちが共に健やかに楽しく過ごしてほしいと思います。