“KITI”づくり~【戸建てリノベ編】理想の住まいを実現する準備~

KITIではマンションリノベだけでなく、戸建てリノベも手掛けています。

今回は戸建てリノベーションの工事の進捗の様子をご報告します!

あまり表に出ない、戸建てリノベの準備段階や解体部分をお見せしますので、リノベの流れをつかむ参考になれば幸いです。

まずは現地調査

今回手掛けるのは、細い路地の先にあるアパート。
居室が6戸もあり、まるで寮のような間取りです。

お施主様から伺った大まかなご要望は、部屋を区切る壁を取り除き、娘さんたちの住宅にしてほしいとのこと。

なお、古い建物のため現行の耐震基準は満たしていません。
安心して暮らしていただくために、可能な限り現行の耐震基準へ近づけられるよう、解体して構造を補強する必要があります。

我々はまず現地にて、現状分かる位置の柱や壁の測量を行い、およその構造位置から間取りの検討を行いました。

ご希望される間取りが、現状の柱の位置で実現可能なのか確認するためです。

光あふれるリビングを実現するための計画

お施主様に間取りのご希望を伺ったところ、1Fにリビングを作ってほしいとのことでした。

周りが建物に囲まれており、1Fに光が入り込みにくいため、快適なリビングを実現するには光の計画が重要になってきます。
2Fは南側からの光が入ることが分かったので、1Fへ光が落とせる吹き抜けのある暮らしをご提案しました。

BIM(コンピューター上で作成した立体モデル)などで検討するとともに、現地にてテープを貼り、吹き抜けやキッチンの大きさ、リビングの大きさなどを一つずつ確認していきます。

こちらは2Fの部屋にて撮影した写真です。
青テープの右側が吹き抜け検討位置なのですが、光が落ちてきていることが分かります。

キッチンなどの間取りは複数案検討していたので、テープの色を変えて、どちらの方が思い描く暮らしに近いか検討いただきました。

いよいよ解体

何度か打ち合わせをし、ご希望プランの検討を進めた後、いよいよ建物を解体していきます。
一気に構造躯体だけにしてしまうと倒壊の恐れがあるため、徐々に解体工事を進めます。

今回は構造設計の方に構造を確認してもらうため、柱を見せるために間仕切り壁と外壁の内部側壁の面材をはがし、梁も下側から見えるよう天井の面材の解体を行いました。

内部の解体後、壁に隠れていた柱や梁が出てきました。
この状態で構造設計の方が内部の様子を確認し、構造補強の方針を検討します。

このままだと建物内に壁がなく、地震や風などの外部からの力に弱い状態なので、大工さんにしっかりと柱と梁を固定してもらいました。
(写真の新しい、白い木が補強材です。)
この補強材は一時的なもので、壁の工事をする際には撤去されるため、仕上がりに影響はありません。

現在の状態ですが、構造検討を進め解体前に検討していた暮らしが実現できるよう調整しております。
この検討がおわればいよいよ着工。
理想の暮らしが実現できるようにリノベを進めてまいります。

それではまた次回。