ツインカーボがつくる柔らかな光と見えすぎない心地よさ~楓灯の家より~

家の中に心地よい距離感とあたたかな気配を作りたい…そのようななときにおすすめのツインカーボ。

ツインカーボは、ただの建材ではなく、光を操り、気配をつなぎ、小さな空間に広がりとぬくもりをもたらしてくれる素材です。

今回は、KITIがツインカーボを選ぶ理由と、実際のプロジェクトでの活用例をご紹介します。

ツインカーボとは

ツインカーボとは、ポリカーボネートを特殊な技術で一体成型した、中空構造のパネル素材のことです。内部に無数の細い空間を持つこの構造は、見た目は軽やかでありながら高い断熱性と強度をあわせ持ちます。

特徴的なのはその光の扱い方です。
パネル内部で光が乱反射することで、透けているのに明確には見えない、そんな不思議な質感を生み出します。

表情は半透明で、光をやさしく拡散して空間全体をふんわりと照らすような柔らかさを持っているのがツインカーボの魅力です。

はっきりとは見えないけれど、誰かがいると伝わる。
視線は遮るけれど、気配までは消さない。

このようなツインカーボの性質が、家族の距離感にちょうどよさを与えてくれます。

《楓灯の家》──家族の気配をやさしくつなぐ建具

都内にある「楓灯の家」では、家族が別々の場所にいても雰囲気がわかるようにということが求められました。

そこで、2階の各個室にツインカーボの建具を採用することに。独立性を保ちながらも視線と音と光をやさしくぼかすことで、完全には切り離さず、家族の様子をうかがえる空間を作り出しました。

「楓灯の家」についてはこちらもご覧ください。

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《UCHU-KITI》──光を遮らず、仕切るオフィス空間

私たちKITIのオフィスでも、打ち合わせスペースとワークスペースの間にツインカーボを用いています。

お客様との打ち合わせのため空間を仕切る必要はありますが、窓からの光の通り道は絶ちたくない、ツインカーボはこのようなとき、仕切った場合でも光が透過しワークスペースにも届くため、空間全体を明るく保ってくれるのに役立ちます。

《一枚板の家II》コンパクト空間に「抜け感」を

こちらは、コンパクトな賃貸アパートにツインカーボを採用した事例です。
限られた面積の中でいかに閉塞感なくのびやかに暮らせるか。壁を立てて分けてしまえば狭さを感じますが、仕切りがないと何となく落ち着かない家になります。

そこで活きたのがツインカーボ。空間を仕切る建具や袖壁などにツインカーボを使うことで、視線を和らげながらも光と空気感を通します。

この住まいでは玄関からリビングへとつながる一枚板の家具の設計により、視線や光の流れが重要な要素です。そこにツインカーボを加えることで、空間の重なりが視覚的にも体感的にもつながりとして感じられるようになりました。

ツインカーボは、差し込む光をふわりと受け止めてやわらかく室内に広がります。ただの仕切りを超えて、光をデザインするツインカーボは、そこに住む人や空間をやさしくつなげてくれます。

空間の使い方に悩んだとき、光をやさしくつなぎたい…そのようなときにぜひ思い出してほしい素材です。