窓まわりの演出は、住まいの印象を大きく変えます。
窓に設置するのに用いられるのはカーテンとブラインドの2種類。カーテンには素材感ややわらかさが魅力で、光をコントロールしやすく、すっきりとした印象を与えてくれるのがブラインドです。
なかでも「バーチカルブラインド(縦型ブラインド)」は、光が線となって室内にやさしく落ちるのが特徴です。
今回は、ブラインドの魅力をカーテンと比較しながらご紹介します。
光と視線を自在に調整できるブラインドの魅力

ブラインドの最大の特徴は、光の量と視線を自在に調整できることです。
羽根(スラット)の角度を少し変えるだけで、外からの視線を遮りつつ、自然光をやわらかく取り込むことができます。
また、窓まわりをすっきり見せたい空間にも相性がよく、家具や建具とのバランスを崩さない点も人気です。
カーテンとブラインド、それぞれの心地よさ

カーテンには、布ならではのあたたかみや柔らかさがあります。カーテンは、素材感のあるものを選ぶようにすると、お部屋のアクセントとしても機能するほか、好きなデザインを選ぶことで、暮らしを楽しむ要素にもなります。
一方でブラインドは、直線的なラインが空間を引き締め、光を細やかにコントロールできる点が魅力。
たとえば、リビングはブラインドで整え、寝室はカーテンで落ち着きを出すなど、用途や空間の性格に合わせて使い分けるのもおすすめです。
バーチカルブラインドがつくる「光のライン」

縦に並ぶ羽根が特徴的な「バーチカルブラインド」は、光を線のように室内へ落とします。
カーテンのように全面を閉じずとも、ほどよい透け感を残しながら、柔らかな陰影を生むのが魅力です。
時間とともに変化する光の入り方は、室内に静かなリズムをもたらしてくれます。
ブラインドは、光を「遮る」よりも「整える」アイテムともいえます。
カーテンと組み合わせながら、それぞれの素材感や光の演出を楽しむことで、住まいの表情はより豊かになります。
とくにバーチカルブラインドがつくる光のラインは、日常の中に静かな美しさをもたらしてくれる存在です。
写真:貝出 翔太郎