2022年に創業した株式会社KITI。『遊び心×癒す』を満たす空間をつくることをミッションに掲げ、人が幸せ(=吉)になれる場所(=基地)をつくっています。
創業者である澤田がどのような想いで建築やリノベーションを志し、そしてここへ至ったのか。KITI創業までのあゆみをご紹介していきたいと思います。
小学校時代、湯沢先生の課外授業
住まいを建築すること、遊び心のあるワクワクした空間をつくること。この喜びに出会わせてくれたのが、小学生の頃の恩師である湯沢先生です。
小三の頃、他校からやってきた湯沢先生。地元のPTAからも目をつけられるほど、型破りな先生でした。
先生が学校に持ち込んでいたのは、人をのせて運ぶことのできる三輪自転車。ボランティアで訪れたバングラデシュで購入したものだといいます。
湯澤先生は放課後になると「課外授業だ!」そう言って私たち生徒を自転車にのせ、隣街まで旅をするのです。今考えると、安全面など大丈夫だったんだろうか……とすこし心配になってしまいますよね。当時も他の先生やPTAからは、よく呼び出されていたようです。
ところが心配する大人たちをよそに、生徒たちには湯沢先生は大人気!私も湯沢先生の「課外授業」には、すべて参加していました。
「大昔ごっこ」とツリーハウス
湯沢先生の課外授業で忘れられないのが「大昔ごっこ」。これが私に建築の道を志すきっかけを与えてくれました。
――大昔ごっこって何だろう?
ワクワクで目を輝かせる私たちに、湯沢先生が見せてくれたのは、次のような「企画書」でした。
「大昔ごっこ。夏休み、雑木林にみんなでツリーハウスをつくろう!みんなで一緒にツリーハウスに泊まって、みんなでごはんを食べよう!」
――ツリーハウスって、木の上に家をつくるってこと?
どんな太さの木に、どうやって家をつくったらいいのかな?
ごはんは?トイレは?昔の人はどうしてたんだろう?
ワクワクしすぎて、心臓の激しい鼓動が止まらない……!
あのときの私はきっと、人生で一番興奮していたと思います。あの夏休みは、人生で一番楽しい夏休みになりました。
あのときのツリーハウスづくりが、私の「建築の道」への第一歩。
住まいを計画すること、つくること、そこで寝食すること……。お客様や仲間とワクワクしながら、遊び心ある空間をつくる。今の仕事の原点となっています。
つづきはこちら「KITI創業物語#02裏原宿のカフェとリノベーション」