起業という道を選択する事になりましたので、ブログの最初は、まず、原点という根っこの部分を、記載していきたいと思います。
私は、建築そして不動産を軸に、事業をスタートしていきたいと思っています。その軸である、建築に関して、興味を持った原点、きっかけからすこし綴っていきたいと思います。
一般的な家庭(いや、少し変わった家庭だったのかも)で育ち、地元の小学校に入学し、小学校生活をすごしていた私は、3年生にある先生と出会いました。
その先生の名前は、『湯沢先生』
他の小学校から移動してきた、とてもユニークな先生との出会が、私が建築や、住まい、ワクワクする空間を創ること、楽しむ事を、自分の魂に刻むきっかけとなっています。
湯沢先生は、私の地元である所沢市のPTAから、かなり目のつけられた先生でした。というのも、ご自身がボランティアで訪れたバングラディッシュで購入した、人を運ぶ三輪型の自転車を、校内に持ち込んでは、授業が終了したあとに、生徒との課外活動と称して、隣町まで、旅をする。といった事を、率先して行ってしまう事、日常茶飯事な先生で、子供からは、すぐに大人気となりました。他の先生からすると、確かに、安全面からすると目に余る行動と指摘されるのも当然のことで、PTAからちょくちょく呼び出されていました。
もしかすると、今の小学校にいたら、即退場な先生だったのかもしれません。
そんな湯沢先生にハマりまくっていた私は、湯沢先生が企画してくれたイベントは全参加。
その年の夏休み、先生が企画してくれたのは、『大昔ごっこ』。という企画。
『なんなんだ、その企画は?』ワクワクドキドキする私、先生が書いてくれた『大昔ごっこ』という企画書を読んだ時の私の興奮と目のキラメキは、人生で一番激しかったのではないかと、今でも覚えています。
そして、私の人生に大きな影響を与えた、『大昔ごっこ』という企画ですが
近くに点在する雑木林、その一つを夏休みに借りて、子供たちでツリーハウスを作って、そのツリーハウスに泊まろう。簡単に言うと、そういう企画。『ツリーハウス?木の上に家を作る?そして、その家に泊まろう?なんだその企画は、木の上に家を作って、そこでみんなで泊まるのか?』 ワクワクして心臓の鼓動が激しくて、止まらない。『ご飯は?トイレは? 昔の人ならどうしていたんだ? どの雑木林で、どんな太さの木にツリーハウスを作ればいいんだ? 早く林に行きたい、ツリーハウスを作りたい、みんなとツリーハウスでごはんを食べたい、みんなで一緒に泊まりたい』と、心の底からうずうずしていく、子供心。友達たちと、人生で、一番楽しい夏休みを経験させてくれた、そんな企画を、平気でPTAそっちのけで打ち出してくれる、先生だったのです。
私が建築の世界を志すスタートはツリーハウスづくりだったのですが、 建築そして、住まいを計画する事、作る事、そこで寝食する事など、そこで、仲間とワクワク楽しい時間を過ごす事のすばらしさを教えてくれた、原点となる出来事が、この湯沢先生という恩師との出会い、そして、企画してくれた『大昔ごっこ』にあります。