前回のお話はこちら「KITI創業物語#02裏原宿のカフェとリノベーション」
小学校時代に湯沢先生や友達といっしょにつくったツリーハウス。
そして大学時代に出会った裏原宿のツリーハウスカフェ。
二つの出会いを通して、建築やリノベーションの世界と向き合うことに決めた私。理想を実現するためにも、まずは知識と経験を積まなければなりません。
そこで大学卒業後、KITIを創業するまでに、2つの会社で必死に働きながら知識を蓄積しました。
まずは一番辛い事から!現場監督の世界
――最初に経験するなら、ハードなことからやってみよう。
そんな思いで現場監督、それも一番労働時間が長いとされる商業施設や展示会を行うディスプレイ業界を選びました。
多いときは月500時間は働き……それは死に物狂いでした。
当時は本当にキツい思いをしましたが、おかげで乗り越えられないことはないと思えるように。
モノづくり、人やお金の動かし方、腹を決めた働き方を吸収できた環境に、今では感謝しかありません。
建築の上流から下流まで提供するため不動産会社へ
現場監督を5年半経験して、空間をお客様へお届けするまでのプロセスは分かりました。
――しかし、プロジェクトがスタートする不動産の部分が分からない。住宅などのBtoCの世界を知りたい。
そこで興味を持ったのが、13年間働いた不動産業界です。
転職先では賃貸・売買・管理・コンサルと不動産にまつわる仕事を経験しつつ、リフォームを中心とした建築部門を立ち上げました。
ファーストキャリアで培った内装工事の経験と、不動産の仕事をつなげた事業の構築を経験させてもらったのです。
私のファーストキャリアとセカンドキャリア
ファーストキャリア(ディスプレイ業界)で身につけた、商業空間の現場知識・おさまり知識・意匠性・適切な工程・コスト感覚。
セカンドキャリア(不動産業界)で得た、賃貸・売買・不動産管理・リノベーションの知識。
これらの夢の種を手に、創業に向けての次なるステップへと進みます。
ただしこの時点でKITIを創業するには、まだ「設計」「経営」というピースが足りません。残りのピースを埋めてくれた、運命の出会いについてはまた次回!